日本の中心といったら、どこをイメージするでしょうか。
人それぞれに思い浮かべる場所は異なるかもしれませんが、やはり国会議事堂を始め、日本の中枢機関が多く集まる永田町は、日本の中心といっても過言では無い場所。殆どの施設は一般人が気軽に立ち入れる場所ではありませんが、その中にある「国立国会図書館」は、比較的入りやすい施設の一つ。
国会図書館とは日本国内で発行された、同人誌など特定のものを除き、全ての書物を保管している図書館。入場には事前にIDカードを作る必要はありますが、IDカードは免許証などの身分証明書があれば当日数十分程度で作成が可能で、利用も無料。本の貸し出しなどは出来ないものの、マンガや雑誌から専門書まであらゆる分野の本が閲覧できるため、非常に便利で知識欲も暇も満たせるスポットです。
今回は、そんな国立国会図書館の紹介……ではなく、図書館内にある食堂のランチをご紹介します。
【基本データ】
国立国会図書館 本館 6階 フードラウンジほっと
営業時間:11時頃から18時頃。土曜日は15時まで
定休日:日曜・祝日
東京メトロ 永田町駅の2番出口から左にまっすぐ進むと見えてくる国立国会図書館。本館と新館があり、初めての場合は新館で利用者カードを作成します。
利用者カードは免許証など身分証明書があればすぐに作成できますが、もし持っていなくても初回であれば、1日だけ図書館が利用できる1日利用券が発行できます。
利用者カードを手に入れたら、図書館内に入ります。が、注意点としては図書館に入る際には透明な袋に持ち物を全て入れる必要があり、その他の手荷物は全てロッカーに預けます。ロッカーの利用には100円玉が必要なので、予め準備しておくようにしましょう。透明な袋は入り口に置いてありますが、素材が柔らかく重量に弱いので、透明なカバンなどを持っていくと便利です。
館内に入ったら、本館6階にある食堂を目指しましょう。ちなみに、最初に入場する階は実は2階です。6階へはエレベーターを利用しますが、一般利用者が使えるエレベーターは一ヶ所しか存在せず、他に二か所、見えるけれど使えないエレベーターがあるのにも注意です。
6階に上がったら、右へ。食堂の前にはこんなディスプレイがあります。
カツカレーが670円、蕎麦が340円からと、日本の中心にある食事処としては非常に安価。永田町には他にも比較的安価で食事が行える場所として国会中央食堂(国会議事堂の議員食堂)がありますが、こちらは議員の口添えなどが無ければ入れないため、付近でリーズナブルな食事をとるならこちら一択と言えます。
ディスプレイには様々な料理が掲載されていますが、この中で名物と言えるのがその名も「図書館カレー」。カレーライスと牛丼のあいがけで、すき屋のカレ牛をイメージするといいかもしれません。
図書館カレーにはメガ盛りもありますので、今回はこちらを注文しました。
注文は食券を購入し、提出して食事を受け取るセルフサービスタイプ。揚げ物などは注文を受けてから調理するため、暫くしてから番号を呼ばれる形となりますが、カレーはすぐに出てきます。
さて、受け取ったカレーがこちら。奥にある携帯電話(iphone8)と比較すると、大きさが分かりやすいですね。トレーの上に乗ったトレーにカレーが注がれています。
重量としては通常のカレーの3倍程度。カロリーは恐らく2000kcal以上はあるのでは無いかと想像する、メガ盛りカレーです。
このカレー量もすごいですが、驚くのはそのおいしさ。レトルトなどではなく、しっかりと素材が煮込まれて旨味が凝縮されているカレーは、辛さや酸味が程よい味わいで、非常に分量が多いのに飽きずに食べ続ける事が出来ます。
牛丼の味付けも、シンプルに生姜を聞かせたほんのり甘い味付けで、そのまま牛丼として食べても、カレーと一緒に食べても、程よいおいしさ。もしこのカレーがこの値段で食べれる場所が近所にあったなら、週に一度は通ってしまいそうです。
もちろん、量は十分なので、比較的大食いの男でもお腹はいっぱいに。もし足りなくても拳ほどの大きさがある唐揚げも120円で購入できるなど、追加注文も楽しめるので嬉しいですね。
国会図書館は小説や雑誌、マンガも当然のように揃っているので、食後の休憩時間にも困る事はありません。本を借りる際には30分程度待ち時間があるため、食べる前に貸し出し注文を行い、食後に受け取るのも良いでしょう。
知識欲も食欲もたっぷり満たせる国立国会図書館。是非一度利用してみて下さいね。